実際の療育ケース&感想Case
ケース01
8歳 / 男の子
(セラピー期間 2歳〜6歳 / セラピー頻度 週5回)
セラピー期間 2歳〜6歳
セラピー頻度 週5回
最初のお悩み
言葉がなかなか出ない、保育園の集団行動についていけない
プログラミングの概要
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プログラムを計画するうえでどこに重きをおいたか
まずは言語行動の増加です。この段階で、適切な場面で適切な言葉を話すことは細かく狙わずに「言語の量を増やすこと」に特化しました。また並行して人から受けた質問に答えて欲しかったので、言葉を出すためのプログラムと人の指示を聞くことを強化するプログラムを並行して行いました。セラピーの年数を重ね、言葉が増えてからは社会性を整えるプログラムを実施しました
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実施したプログラムについて
言葉を増やす段階、人の指示を聞く精度をあげる段階では、【構文をする】や【スリーヒントゲーム】【「いつ」「なに」「だれ」「どこ」などに対する質問応答】などを、机上や遊びの中で行いました。言葉が増えてからは社会性を整えるプログラムである【他者の好き嫌いの特定】で保育園の友達の情報を集めたり、【話を聞く】プログラムでは、他者が話してる最中に自分の目はどこに向いて、手足はどのようにするのが他者にとって話しやすい姿勢になるのかの学習と練習を行いました。加えて、ロールプレイなどを利用し、目の前の他者が自分の話に興味があるのかないのか判断などの練習も行いました。
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プログラムを行なった結果どのように変化したか
プログラムを行った結果、基本的なコミュニケーションには問題なく、一対一での会話や遊びは違和感なく非常に上手になりました。2、3歳頃に嫌がっていた課題や遊びに関しても「このお勉強はお友達と楽しく話せるためにするんだよ」などの言語教示で予想が立つようになり、視覚的な支援等も使わずに言語のみでのやり取りがほぼ全ての状況で成立するようになりました。また、日常生活でもドラえもんなどのアニメをみて楽しむことが出来ています。
ケース02
5歳 / 男の子
(セラピー期間 2歳〜3歳 / セラピー頻度 週2回)
セラピー期間 2歳〜3歳
セラピー頻度 週2回
最初のお悩み
発語が遅れており、コミュニケーションが難しい
プログラミングの概要
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プログラムを計画するうえでどこに重きをおいたか
言語行動の増加です。言葉を出す前段階として要求などの働きかけが必要なのですが、そのあたりの反応が薄かったため絵カードを使って自分の遊びたいおもちゃや食べたい食べ物を他者に物理的に渡すことによって伝えるPicture Exchange Communication Systemから始めました。また、簡単な音声指示の理解と理解をした上で行動に移せるようにプログラムを組みました。
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実施したプログラムについて
【マッチング】や【単音模倣】など基礎的なプログラムはもちろん、【明瞭性の改善】のプログラムで現在出ている言葉の明瞭性をあげる練習を行いました。これはそうすることによって他者に理解してもらうことのできる言葉を増やし、コミュニケーションの優位性を経験してもらう目的です。また、言葉が少し出てきた頃から【うんとううんを使う】や【個人情報の特定】のプログラムで人から受けた質問に対して応答するなど、言葉を使って相互にコミュニケーションをとる練習を行いました。アカデミックスキルに関しては【運筆の練習】や【ひらがなの特定】のプログラムを実施し、就学に備えました。
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プログラムを行なった結果どのように変化したか
言語でのコミュニケーションはほぼ問題なくなりました。また、言語を習得したことによって家族との会話のモチベーションが上がった様子でした。今、現在は言語面も社会面もとても成長しお母様からは「不安が解消されました」とお言葉をいただいております。