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領収書マスターへの道!えいちゃんの領収書屋さん
皆さま、こんにちは。
最近、昼間はそろそろ初夏の感じが出てきましたが、夜はまだ寒いことも多く体調壊し気味です。
でも、食欲はあります。
さて、しばらくブログをおやすみしていましたがずっとやりたかったことが本格始動。
早期療育の仕事を始めて早13年目に突入しますが、実は節目節目でやりたいと思っていたことです。
それが
【民間企業での就労、または自分で事業をするためのスキルを構築すること】
一般の会社に就職するのが難しい人の場合は、就労移行支援、A型事業所、B型事業所など福祉の制度下にある枠を使って就労の準備をしたり就労をします。
しかし、最近は高齢化が進みそこにもあまり空きがないというのが現状。
また工賃も低いのでなかなか稼ぐのも難しい(自立できるようになるための賃金を稼ぐ制度ではないのですが・・)
で、あればABAの理論を使い就労のためのスキル習得を早いうちからしてもらって、18歳以降の就労や個人事業に備えれば良いのでは・・と。
そんなことを長年思っていたのですが、今回はなんとその夢が実現することに!
小学5年生からABAセラピーを受けてくれているえいちゃんと二人三脚で彼の領収書の記帳代行事業を実現するべく、歩み出します!
えいちゃんは現在、高校1年生。
好きなものはバスボール、マクドナルド、家の近くにある遊歩道で散歩をすること、電車に乗ること、温泉に入ること、そして最近はキーボードでカノンの音楽を聞くことにハマっています。
(ご家族から写真掲載の許可はいただています)
↑写真撮影が見つかり、「写真、撮らない!」と立ち上がるえいちゃん。
さっそく、今日は今のスキルがどんな感じなのかというベースラインを取りました。
私なりに領収書記帳に必要な行動を書き出して見たところ以下の5つくらいでした。全課題分析をすればもう少し詳細に分解することができるのですが、えいちゃんにはそこまで必要なさそうです。
- 領収書を見て日付を受容理解し、月ごとに振り分ける
- 領収書の中のキーワード(SDとなるもの)を見て、どの経費区分(交通費、交際費、消耗品など)に入るかを特定
- エクセルなどのファイルにあるシートの対応するセルに金額を入力
- インボイス番号(Tから始まる番号)があるか確認をしてチェックをする
- 領収書を輪ゴムなどでまとめる
さて、今日のベースラインは一番上にある領収書を見て日付を受容理解し、月ごとに振り分けるのところ。データの取り方としては、1分間にプロンプトなしで何件の領収書を月毎(今回は3フォールドで3ヶ月分です) に振り分けることができるのかというところです。結果は以下でした。
1回目:7件、2回目:6件、3回目:10件、4回目:7件、5回目:10件
そうすると平均が8件/分となりました。
ここで考える。
世間一般的な相場でいうと、領収書の記帳代行料金は100以下の件数でだいたい5,000円程度です。
時給を1666円〜1250円に設定すると稼働可能時間がおおよそ3時間〜4時間になります。
現在、えいちゃんが1分間に8件振り分けることができるということは、100件を振り分けるために大体12.5分程で、長めに見積もっても15分〜20分で振り分けができるということができます。
そうすると、2時間40分〜3時間40分以内で経費区分特定、金額入力、インボイス番号の確認をすることができれば仕事としての期待値は十分に満たしているのでは。
これは、狙える範囲内だ。えいちゃんよ、頑張らねば。
昔、アメリカで就労前にしている適性テストの様子を録画した動画を見ました。そこでナビゲーターが言っていたのが、適性を見るためには大切なのはその仕事に興味があるかないか、ということ。言語があまり話せない子の好き嫌いの判断は、その仕事の作業スペースや仕事道具が置いている空間に身体的に接触している時間が長いかどうか、という指標で判断すると言っていました。
実はえいちゃんはベースラインを取っている最中、一度も離席することがなく非常に集中して取り組むことができました。
始める前は「えいちゃんは、パソコンは好きだけれども領収書の振り分けはあまり興味がないかもしれない。もし嫌がったりしたらすっぱり諦めよう」と思っていたのですが、いらない心配だったようです。
スキルを療育で充足する必要がなく療育を卒業した子も、そうでなかった子達もどんな大人になってどんな人生を歩むのか、それもお節介ながら追いかけていきたい〜、と思っていた私の夢の一歩が踏み出せた1日でした。
ABAらしくデータを取りながら、それも公開しながら再現性のある領収書マスターへの道をブログで追っていければと思います。
今日はここまで!
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