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発語なしだった3歳が、5歳で会話できるようになるまで

こんにちは、皆さま。

GWも終わり少し落ち着いてきましたこの頃です。
本日は、2年4ヶ月にわたって週1回のセラピストの訪問とご家庭でのABA療育を併用されたご家族から届いた、心温まる「卒業の声」をご紹介させていただきます。

ご相談当初の状況:発語なし、目も合わない日々

当時3歳だった男の子。
保護者の方は、「この子とどうやって関わればいいのか分からない」「このまま何も話せなかったらどうしよう」――そんな不安を抱えてご相談くださいました。

初める前は「ABA療育はどこかで行き詰まるのでは・・」色々と悩まれていた様子でしたが

“幼児期にできることは全部やりきりたい”という親御様の覚悟から始まりました。

療育の中で感じた変化

弊社のABAセラピーでは療育の【目的】を先に決めて、その目的に向かってスキルを狙って伸ばしていきます。セラピーを始めた頃の親御様の目的が「言葉でのコミュニケーション」であったため発語を促すための音声模倣のトレーニングができるように事前のスキル習得から始めました。

事前のスキル習得は基本的な

  • STEP1: 動作模倣の習得
    • 10個ほど動作模倣のバリエーションを持ってもらい、5個ほど学習の歴史のない初見の模倣ができるかをテスト→パスできれば口型模倣へ移行
  • STEP2: 口型模倣の習得
    • 舌を出す、口を開ける、口を膨らませる、など口の動作を含む動作の模倣を10パターンほど習得してもらい、5個ほど学習の歴史のない初見の模倣ができるかをテスト→パスできれば音声模倣へ移行
  • STEP3: 音声模倣の習得(単音)
    • まずは単音(あ、ま、お、など)の中でも比較的難易度が低い音の模倣を習得してもらい、難易度が中等度、高度な音へステップアップをしていく
  • STEP4: 音声模倣の習得(複数音)
    • あい、あう、などの母音の2音の習得から始めていき、母音子音、母音子音母音、など音を増やしたり音のコンビネーションのステップアップを図っていく

上記のプログラムを行った結果、お話をし始めることができました。言葉が出たことによって発達テストのスコアも飛躍的に伸びました。

療育は「発達テストのスコアを伸ばすものではない」と言う方もいるかもしれませんが、ご家族が希望する目的に向かってプログラムを進めた結果スコアが伸びたのであればそれはとても喜ばしいことだと思います。

ご家族からのお言葉

今回の療育を通じて、保護者の方からは以下のようなお言葉をいただきました。

「この2年4ヶ月の療育を通じて私たちも困った時に【どうしたらいいか】と考えるようになりました」

親御さんの不安や迷いにも寄り添いながらも、”できることは全てやる”という信念の元一緒に同じ方向を向いて問題解決に取り組み目的を達成した今、療育がなくなっても家族が家族としてご自身たちで未来を創っていけるのはとても素晴らしいことです。

現在の様子とこれから

「今ではたどたどしいながらも、会話をしたり一緒に遊ぶこともできるようになりました
「この2年4ヶ月の積み重ねは、息子の将来に必ず活きると確信しています

このような変化を感じていただけたことが、私たちにとって何よりの喜びです。
ご家族の覚悟と継続力、そしてチーム一丸となり同じ目標に向かって走り切った期間があってこその成果だと思います。

最後に:療育は「できる」への扉を開く

発語がない状態から、2年4ヶ月という時間をかけて「会話ができる」ようになる――
これは決して魔法のような変化ではありません。
日々の積み重ねと、 目的を決めてそこに向けて狙って走っていったからこそです。

今後も、ひとつひとつのご家庭と成長設計をし、確実に狙って子どもたちの「できる」の芽を育てていきたいと思っています。

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このような一事例を挙げると、「その子はたまたま会話できるようになっただけではないか」「うちの子でも同じような結果が得られるのか」と感じる方もいるかもしれません。

しかし、今“できない”という事実は、“永遠にできない”という意味ではありません。
できないことをできるようにするには、その差分を一つひとつ埋めていく以外に方法はないのです。

そのためには、目標とする行動を構成する要素を細かく分解し、それ以上割り切れない粒度まで小さくし、その小さな行動を段階的に習得していくことが必要です。
このような「行動の要素分解」こそが、ABAセラピーを再現性のある“科学”として支えている重要なプロセスです。

もちろん、子ども一人ひとりに個性や特性があり違います。ですが、「手を叩く」「歯をみがく」「物を指さす」「ママと言う」などの具体的な行動は、誰が行っても基本的な構造は非常に似通っています。

つまり、行動の要素を正確に捉えて、各要素を子どもに学習してもらうことによって、「その子だけができた特別なケース」ではなく、“再現可能なスキル習得の道筋”として設計することができるのです。

もちろん、提示された行動の要素を正しく学習できるのか、という不安もありますがそれもまた分析と工夫によって乗り越えることができます。子どもがなぜその行動を学習できないのか──注意が逸れているのか、強化が機能していないのか、あるいは提示の方法が不適切なのか──を検討し、原因に応じて環境調整や指導法を変えていく。ここにも弊社のABAの大きな強みがあります。

学習が進みにくい場面ほど、仮説を立て、試し、評価し、調整するというPDCAサイクルが重要になります。それは決して場当たり的な対応ではなく、「再現可能な支援方法」を見つけ出すための、アプローチです。

今日はここまで。

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