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スクールシャドーとは?効果や検討時のポイントまで詳しく解説します
スクールシャドーとは
スクールシャドーとは、子どもたちが行っている幼稚園、保育園、小学校などに行ってシャドー(影)のようについて集団生活の場面で必要なサポートを行うことを言います。
例えば、クラスの中で発言する場面で手をあげずに話だしてしまう時に手をあげるサポートを一緒に行ったり、お友達とどう話してよいのかわからない場面で会話をするためのサポートをしたりします。
また、集団生活の中で他害行動がある場合は、問題行動へ介入し、問題行動をなくすための対処や事前阻止などを行います。
自治体によって異なりますが、日本では「加配」という形で集団の中でサポートが必要な子どもたちに先生がついています。
スクールシャドーも似たような形ではありますが、より専門性の高いセラピストがついて、
- 問題行動をどうなくすのか
- 友達とのやりとりをいつまでにどれだけ増やすのか
- 集団指示に従えるようにはどうするのか
などといったことを全て考え、プログラムに乗っ取ってシャドーを行います。
そのプログラムは定期的に見直しながら進み、最後はスクールシャドーが必要なくなるまでに集団の中でのスキルを高めることを目標としています。
スクールシャドーのメリットや効果
スクールシャドーを行うことによって、シャドーにつかれているお子様には、集団の中でのルールに従う、お友達との関わり合い、自由活動などの行動を改善するメリットや効果があります。
また、シャドーを受け入れてくれている学校は、連携をとりながら対象のお子様の行動を専門家に任せることができ、包括して支援をしていくことが可能になります。(学校の中だけの対応ではなくなる)
スクールシャドーが必要な理由
園や学校には先生がいるのになぜスクールシャドーが必要なのか。
それには、「他の子どもたちに手を出してしまうが学校側の人員が足りないためなかなか問題行動の阻止ができない」「人員はいるが専門家が足りない」といった理由があります。
昨今の日本は働き手不足です。子ども数十人に対して先生が一人であるがため、目が行き届かずにトラブルや事故につながったというニュースも度々目にします。
また、問題行動の介入などには専門知識が必要となるため、専門知識がない者では対応が難しいのです。
現在は、学校側がスクールシャドーを求めるということはほぼなく、保護者が外部機関と連携をとり学校側にスクールシャドーに入らせていただく、という形式が一般的です。
スクールシャドーの課題と日本の現状
スクールシャドーに入るセラピストと学校側が柔軟にコミュニケーションをとることが非常に重要です。
そのため、セラピストと学校側のコミュニケーションがきちんと成り立たなければならず、それができなければスクールシャドーはうまくいきません。
また、外部のセラピストが学校に入ることによって、他の児童の保護者様への理解を得ることも課題の1つになります。
このような課題もあり、現状、日本ではスクールシャドーを提供している会社はほぼありません。
なので、基本的なサービス内容も確率されていないうえに、市場がないに等しいため料金の相場も把握ができていません。
スクールシャドーはどこに依頼すれば良い?
現在、日本ではスクールシャドーを提供している会社はほぼありませんが、我々のようなABAエージェントだったり、個人のセラピストに相談することでスクールシャドーを受けることができます。
スクールシャドーを検討する際に大切にしたいポイント
まずは大前提として、スクールシャドーの経験があるセラピストを選ぶことが大切です。
また、集団生活での活動の中で「起こってしまったあとの対処」ではなく「事前に」どうすることによって対象のお子様の学校生活がより良くなるのかを考えてくれる機関であることも大切です。
そして、実際にスクールシャドーが始まると色々な方面からの相談を受けることになりますので、常にオープンな姿勢でコミュニケーションを行うことのできるセラピストを選びましょう。