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良い行動は褒めて、悪い行動は無視?パート2

前回の続きです。

「人のものをとるちゃん」と「つばを吐くん」

まずはそれぞれの行動さん達の傾向を探っていきましょう。

この日の「人のものをとるちゃん」はキラキラしたものが大好きで放デイや児童発達支援施設など、普段目につかない人の持ち物がたくさんある場所でキラキラのキーホルダーを見るとそれを手にとって見たり、もっと近くで見たいと思うとカバンからそれを外して自分の手の中で見てしまいます。もちろん、そこには【人のものを取って困らせてやろう】などの俗にいう悪心はなく、キラキラしたものを近くで見たいという欲求を解消する問題解決のための行動でした。

さて、この行動は社会的に言うと「悪い行動」ですが、無視していいのか。

この問いに答えを出すためにはまず行動の機能に着目しないといけません。今回は、行動に呼称をつけているので機能を人格と言い換えて、行動ちゃん達、行動くん達のことを話していこうと思います。

私たちの世界では人格を表す言葉はたくさんあって数えきれませんが、行動さん達の世界では人格の数が限られた数しかありません。その数は4つ!なんと・・シンプルでわかりやすいですね。

今からそれを解説していきます。

人格1: 注目大好き

自分のやったことに「すごいね!」や「天才!」などと言われると有頂天。承認大好き。そして、なんとこの人格はポジティブに注目されるのが好きだけど、ネガティブに注目されるの同じだけ好き!この性格を持っている行動さん達は、他人からの注目を与えれば与えるほどどんどんアクティブになっていきます。

人格2: 有形物(物や食べ物含む)大好き

なにかもらうのが大好き!物と食べ物の好き嫌いはあるけれど、何かが手に入るのが大好き!欲しいものがもらえるとどんどんパリピになります。

人格3: 逃げるの大好き

嫌なものから逃げる!なんだか避けたいき・ぶ・ん⭐︎逃げるのが成功すればするほど、どんどん逃げたくなってルパン三世化していきます。

人格4: 自己刺激大好き

おひとりさま最高ー!1人の時でもブイブイ言わせちゃうぜ!自分で自分を満足させられるので、なんでもはっぴ〜問題なし!

以上、4つが行動さん達の人格なのですが、なんとも厄介なのが全ての行動さん達1人1人にこれらの4つの人格が全て備わっていることなのです。

そう、すべての行動さんが多重人格。

そのため、その瞬間瞬間でどの人格が出ているのかを判断して対応しなければ、なかなか長く付き合っていくことはできません。

さて、戻りましょう。本題です。

この日の「人のものをとるちゃん」はキラキラしたものが大好きで放デイや児童発達支援施設など、普段目につかない人の持ち物がたくさんある場所でキラキラのキーホルダーを見るとそれを手にとって見たり、もっと近くで見たいと思うとカバンからそれを外して自分の手の中で見てしまいます。もちろん、そこには【人のものを取って困らせてやろう】などの俗にいう悪心はなく、キラキラしたものを近くで見たいという欲求を解消する問題解決のための行動でした。

さて、この行動は無視していいのか。

という問いでしたが、これって「人のものをとるちゃん」の人格2が出ている状態です。

これで、見てみぬふりしてこの人格2のこと無視する(反応しない)とどうなるか・・・

おそらく

「ウヒョウヒョ!キラキラ手に入ったぜ!しかも誰も何も言わない!ラッキー!パリピ!」

と、ノリにのっている人格2が思い浮かびませんでしょうか。

(書いているとガングロギャルが浮かんできました・・・)

そして、こうなる

「また、や〜ろうっと!」

~完~

では、次に「つば吐くん」のケースです。

「つば吐くん」はいつも、放デイにある自由遊びの時間に出てきます。「あーまた吐いてる!」と言われても目もくれず、やめない。先生が他に楽しそうなおもちゃがあると一瞬はそちらで遊びますが、飽きるとまた「つば吐くん」の登場です。さらに、用意してくれたおやつはちらっと見ただけで、飽きずに床につばを吐いています。先生が「もしかすると気分が悪いのかしら?」と思い、「つば吐くん」を安全性が確保できる別部屋に誘導しました。しかし、つばをまだ吐き続けています。

さて、これって無視していいのでしょうか。

まずは人格特定です。今日のこの日の「つば吐くん」の人格はおそらく自己刺激。

人格が自己刺激の場合は、自分で自分を満足させている状態なので

独りで別部屋に連れてこられて、無視されて、ほっておいてくれるのであれば

「ヤッホーい!おひとりさま最高!!今夜はパーリナイ!」

そして、またまたこうなる

「また、や〜ろうっと!」

~完~

こんなふうに、行動さん達の人格によって対応を変えないと「無視」が将来のパリピ化を助長する場合があります。

もちろん「無視」の対応が良いこともあります。それは行動さんのその時の人格が人格1だった場合です。他者からの「注目」がほしい場合に「無視」(反応を限りなく小さくする)をすると、「あれ?全然反応してくれないぞ」と不安になり、パリピ化を防げるかもしれません。

ただし、その場合は「無視」(反応しない)だけでなく必ず「正しい行動」を教えてあげてください。

行動の消去には正しい行動の見本が必ずセットで提供されなければいけません。

後、良い行動はもちろん褒めてOK !

良い行動さん達はパリピ化ウェルカム!

ただし、パリピに効率よくなる方法には、「褒める」よりも喜ばれるプレゼントがあるかも!

それは行動さん達の人格(機能)を見極めて、用意してあげてください。

【本日のまとめ!】

良い行動は褒めて、悪い行動は無視?は本当? → 半分正解で、半分間違いな感じ!着目すべきは行動の見た目ではなく、行動の人格(機能)を見て、対応を判断して欲しい

もしかすると、今の「悪い行動」で悩まれている方々・・(子ども対象でなく、どんな人間関係もです)

目の前のその行動さん達の人格の見極めがうまく行っていないのかもしれません・・

行動さん達の人格の見極め方はまた今度✋

今日はここまで!

(本文中のパリピ表記について悪意はなく、パリピになりたかった陰キャの叫びです)

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