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ABAセラピーとはAbout ABA

ABAセラピーとは

ABAとは、「Applied Behavior Analysis(応用行動分析)」の頭文字をとったもので、アメリカの心理学者であるスキナー博士が創始した行動主義の理論を基に「人々がなぜ行動するか」を学んでいく学問の1つです。

そして、その学問(ABA)の理論を用いた療育が『ABAセラピー』です。1987年にカルフォルニア州立大学のロヴァース博士が行った実験で、ABAの理論を用いた療育が自閉症児への早期集中介入に対して効果が高いことが証明されたのがきっかけで始まりました。

行動分析学は基礎行動分析と応用行動分析にわかれており、基礎行動分析では動物の行動を、応用行動分析ではヒトの行動を主に研究対象としています。

日本では応用行動分析(以下;ABA)と聞くと、ABAセラピー=自閉症の療育と思ってしまいがちですが、ABAは全てのヒトの行動が対象となります。

米国やカナダでABAは会社組織をまとめるための戦略に使われたり、医療の現場では糖尿病患者の体重管理のために使われています。

そのため、実は私たちが実施しているABAセラピーは、ABA業界全体の数%にすぎません。

ABAセラピーの対象者

  • 広範性発達障がいと診断された子ども
    (自閉症スペクトラム等)
  • 発達にゆっくりさが目立つ子ども
  • 癇癪や問題行動が目立つ子ども

など。その他、はっきりとした診断等はなくてもご両親から見て心配なところがあるためセラピーを受けられているご家族もいらっしゃいます。

ABAセラピーで期待できる効果(変化)

その1. 問題行動の減少

「自傷行為」や「他害行為」、その他問題行動の減少が期待できます。

自傷行為

  • ・髪の毛を抜く
  • ・皮膚を過度にひっかく
  • ・頭を壁に打ち付ける

他害行為

  • ・他者を殴る蹴る
  • ・物を人に向かって投げる
  • ・罵声をあびせる

その他行為

  • ・唾をはく
  • ・指示を全く聞かない
  • ・大きな声で叫ぶ
  • ・物を壊す
  • ・動物などを攻撃する
  • ・お店などで走り回る

その2. 言語の増加

弊社では、話せる言語を「表出言語」、理解できる言語を「受容言語」と呼んでおり、ABAセラピーを受けることによって受容言語および表出言語の両方の増加が期待できます。

たくさんのお子様を見ている中で、受容言語と表出言語の間に大きな差がある子ども達がたくさんいます。

そのため、第三者からは「わかっていないのではないか、と言われることが多い」というお話を聞きますが、口周りのトレーニングや構音訓練等を行いながら会話の訓練をすることによって表出言語を年齢相応程度にもちあげて、客観的にも「言葉が増えたな」と思われる状態を目指していきます。

その3. 社会性の改善

弊社では、「この子、社交的だな」という印象を第三者に与えるためのスキルをつけていくことを社会性の改善と定義しています。

例えば、初歩的な「名前へ応答」する頻度を増加させることや「アイコンタクト」の頻度を増加させること、また会話の中で相手に「自分に興味を持ってるんだな」と思わせるための「そうだよね」などのあいづちの頻度を増加させること「昨日、どこに行ったの?」などの社会的な質問をすることが社会性の改善のために非常に重要なスキルです。

アドバンスなスキルになると、視点取得といって他者の目を通して世界を見た時にその人の考えや感情を想像する力が必要になってきます。

その力をつけるためのプログラムが【Social Thinking カリキュラム】というものにあたります。

同じ空間にいる人たちが自分と同じ事象を見ても、自分と違うように感じたり、考えたりするということを理解するためのプログラムで、発達がゆっくりな子ども達には、とても重要なプログラムかつ難易度の高いプログラムだという認識です。

そのため、可能な限り早期にこのあたりのスキル習得を視野に入れながら社会性の改善に取り組んでいます。

その4. 自助スキルの習得

自助スキルとは、自分で着替えをしたり、トイレにいったり、歯を磨いたり、髪をといだりするような日常生活に必要なスキルのことです。

必要性は分かっていながらも「なかなか、どう教えていいかわからない」とお話されるご家族が多い印象です。

例として、着替えを教える際にはまず以下の個別スキルができているかを確認します。

  • 「衣服の名前」を知っているか
  • 「衣服の前後裏表」を知っているか
  • 「衣服を手で持つ」ことができるか
  • 「衣服に頭をいれる」ことができるか
  • 「衣服に手を通す」ことができるか
  • 「衣服に足を通す」ことができるか

そして、上記の個別スキルをチェーンのようにつなげて着替えを完成させます。

その後は、着替え行動の流暢さを出すために時間を測りながら訓練を行い、その後はどの様な場面でも着替えができるようにご家族とフォローアップをしていきます。

その5. プレイススキルの習得

プレイスキルとは、「目の前のおもちゃをおもちゃがデザインされたように遊ぶ」スキルです。

時々、トランプなどのカードを投げて遊んでいる行動を見ますが、それはトランプがデザインされたように遊んでいません。

結果、お友達と一緒に遊ぶことができないことによって社会性の学習の機会損失をしています。

そのため、いろいろなおもちゃを使っておもちゃを適切に遊べるように訓練し、お友達と遊ぶことのできるスキルをつけていきます。

ABAセラピーを受ける期間

ABAセラピーを受ける期間はご家族様での決定事項となります。

平均して2〜5年ほどの期間でセラピーをお受けになるご家族が多いですが弊社の方では2022年4月から1家族様につき最長3年間のご契約とさせて頂いております。

下記の項目を参考にご予定くださいませ。

  • ABAセラピーを受ける期間の決め方 時期で決める

    時期で決める例:小学校就学までする

  • ABAセラピーを受ける期間の決め方 スキルの習得具合で決める

    スキルの習得具合で決める例:〇〇ができるまでする

  • ABAセラピーを受ける期間の決め方 ご予算で決める

    ご予算で決める例:◯◯万円以内でする

ABAセラピーに必要な資格

米国やカナダでは「Board Certified Behavior Analyst(米国認定応用行動分析士)」の保持者、BCBAから監督を受けている者が公費や保険で受けるABAセラピーを提供できる、という制度になっています。

弊社では米国の資格である「Board Certified Behavior Analyst(米国認定応用行動分析士)」、「Registered Behavior Techinician(認定行動テクニシャン)」、加えて日本の国家資格保持者によるセラピーを行うことによってセラピーの質の担保を目指しています。

米国資格 「Board Certified Behavior Analyst」

BCBAには、4つのレベルがあります。

原則、BACB(Behavior Analyst Certification Board) が定める大学院レベルのシークエンシングコースという行動分析専門のコースを修了し、必要な研修時間を受けた上で試験に望みます。

試験に合格したことを条件にBACBからの資格保持者を名乗ることができますが、持っている学位でレベル分けがされています。

ABAセラピーに必要な資格 ABAセラピーに必要な資格

BCBA-DとBCBAは単独でサービスを提供することができますが、BCaBAやRBTはBCBAもしくはBCBA-Dの監督のもとでサービスを提供することが必須となっております。

日本でこのような監督ができる上位の資格保持者の人材を確保するのが非常に難しいため、弊社では5年以上セラピスト経験を積んだ者がジュニアコンサルタントとして社内のBCBAの監督の元で、プログラムを組む業務を行う場合があります(全てのチームにBCBAの監督が入ります)。

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